第2章 アーノルド♡ハカチェ∞ソクラテスの追想(78)
2番目の犠牲者は、同級生のハツだった。
当時、彼の食糧事情は極めて悪く、毎日ロクな物しか食べていなかったため、いつも腹を壊していた。
その日、チミー隊長から緊急招集がかかり、秘密基地に向かっていたのだが、いつものように腹がゴロゴロと鳴り出し、ガチで下してしまいそうだったのである。
ハツは正直屋の駐車場にトイレがあることを思い出し、助かったと思った。
噂では恐怖便所と呼ばれていたので、一瞬、入ることにためらいがあったが、そんなことを言っていられる場合ではなかった。
彼は、ロケットスタートを切り、わき目もふらずに飛び込んだのである。
そして、ポットンにまたがり、思いっきり力んで大量の老廃物を排出した。
すると、キシリトールのような爽快感が、脳天を突き抜けたのだ・・・・・・!
キ・キ・キ・キク・キクーーー・・・これだから、止めらんねー・・・・・!
キ・キ・キ・キク・キクーーー・・・クク81・パパ88・・・・・!
・・・だが・・・・・若干の残糞感があった。
・・・・・・ウンチングを止めようか続行しようかと思案にふけっていた時、気分転換に横の壁を見ると、ヒゲの生えた見事なまでのストライクのマークが、たんと描かれていることに気づいたのである。
ハ・ハ・ハ・ハーーーー・・・・ジジ77・ババ99だんべー・・・・!
しばらくの間、吞気に芸術作品をながめていたのだが・・・・・
何と無く見上げると、天井にA4判の大きさの貼り紙があることに気付いたのだ。
そこには、次のような注意書があった。
  初心者は1本
  中級者は2本
  上級者は3本
  プロは4本
ただし、シロウトは使用不可、新聞紙を使うべし。
なんと、左コーナーには1メートルほどの荒縄の束がブラ下がっていたのである。
ウ・キョ・キョ・キョ・・・・・ウ・キョ・キョキ・ョ・・・・・・!
そうか・そうか・・こ・こ・こ・・・これがウワサの・・・・・・!
・・・こ・こ・こ・・・これがウワサのーーー・・・だんべーなー・・・!
怖いもの知らずのハッは、興味本位で荒縄に手を伸ばしたのだ。
だが・・・残念なことに・・・・・彼は、最後に書いてあった「シロウトは使用不可、新聞紙を使うべし。」という文字を、読み落としてしまっていた。
ギンギンに目を輝かせながら、荒縄を手に取り隅から隅まで注意深く観察したのである。
それは直径1センチ程のもので、特別に変わった物には見えなかった。
・・・これはいける・・・・・これはいけるぞー・・・・・!
ハツは何度もうなずきながら、先ずは初心者コースにチャレンジすることにした。
そして・・・荒縄を股の間に挟み・・・前後に・・・ゆっくりとシゴいたのだ。
こ・こ・こ・・・これはイイー・これはイイーー・・・これはイイゾーーー・・・・・!
チョー便利なグッズだんべー・・・カユイ所に手が届くとは、このことだんべー・・・!
全身にドーパミンが拡散して、お花畑を散歩しているような気分になった。
・・・イイー・・・スゲーイイーー・・・スゲーーーイイゾーーー・・・・・!
彼は、荒縄の魅力に、一度でとり付かれてしまったのである。
・・・これが2本になったら、どうなるんだんべかー・・・?
・・・そして・・・当然のように・・・ハツは中級者コースへと進んで行ったのだ。
荒縄2本を手に取り・・・・・慎重に・・・慎重にシゴいたのだ。
あー・あー・あー・・・イイー・これはイイーー・・・これはイイゾーーー・・・・・!
またまたイイゾー・・・股だけにー・・・!
イケルー・・・スゲーイケルーー・・・スゲーーーイケルゾーーー・・・・・!
今度は、華蔵寺遊園地のジェトコースターに乗っているような、疾走感に包まれた。
ウ・キョ・キョ・キョ・・・ウ・キョ・キョ・キョーーー・・・・・・!
正直屋のトイレには、こんなイイモノがあったんかー・・・・・!
彼は、禁断の味を改めてカミしめたのである。
・・・もはや、ハツの快進撃を誰にも止めることは出来なかった。
無謀とも思えるチャレンジは、続いて行ったのである。
!!!!!!!!!!!!
来月号に、つ・づ・く  ♪ ♪ ♪
【語り手】アーノルド♥ハカチェ∽ソクラテス